告知義務違反をするとどうなるか
生命保険の契約をするには、必ず、健康状態を保険会社に知らせる「告知」という手続きがあります。
告知:告げ知らせること。通知すること。※大辞泉より
告知の方法は以下の4種類です。
- 告知書による告知
- 健康診断書、人間ドックの結果による告知
- 面接士による告知
- 医師による告知
一番簡単なのが、「告知書」による告知です。
告知書は、
- 年齢
- 性別
- 身長
- 体重
- 喫煙の有無
- 過去3ヶ月以内の手術
- 入院、病気事故暦の有無
- 過去5年以内の入院、手術、病気事故暦の有無
- 保険会社が特定した病気の既往歴の有無
を聞いてきます。
正直に答えることが、一番プラスになります。虚偽の申告をすると「告知義務違反」となり、契約後、いざという時に保険金や給付金がおりない場合があります。
正直に答えることのメリット
保険は、無条件で加入できるのが一番良いことですが、条件付で加入できる場合もあります。
条件付とは
保険は健康な人を前提として、確率計算により保険料を作成しています。不健康な人が加わると、確率計算が狂い、保険会社が支払う保険金と顧客から受取る保険料の収支が合わなくなります。
だから、健康で無い人の加入に際しては、保険料を割増したり、特定の部位に関するところでは保険金や給付金がおりないような条件を付ける場合があります。
そこで、告知書で正直に答えることで、保険会社にとって、確率計算が狂わない情報を詳細に入手することができれば、多少健康上問題があっても、無条件で加入できたり、条件を付けるにしても、告知の情報が詳細であれば、軽く付ける事が可能になるのです。
正直に答えて得をするケース
- 後々保険会社に文句を言わせない。
- 正直に詳細に記入する事で、引受の条件が緩和されたりする。
- 正直に答えることで、多少既往症があっても、無条件で引受になる場合もある。
告知義務違反の発覚
入院をすると、手続きをする際に、保険会社に「承諾書」というものを書かされます。この承諾書は、保険会社の委託した調査会社の者がお客さんの入院した病院のカルテを見ても良いという承諾書です。
これにサインしないと、入院などの給付金がおりないようになっています。
カルテを見て、病歴を遡ることで、そのお客さんの病歴が全てわかってしまいます。そのカルテに過去行っていた病院などが記載されていたら、さらにその病院へ行きカルテを見ます。
告知義務違反はこうして発覚されるのです。
告知義務違反が発覚されると、契約は解除、それまで支払っていた保険料も戻りません(解約返戻金は戻ります)。